【開催間近】スーパーボウル ハーフタイムショーとは?観る前に知っておきたいこと6つ!

【開催間近】スーパーボウル ハーフタイムショーとは?観る前に知っておきたいこと6つ!

日本時間2月3日開催!

今年のグラミー賞が終わり、「Billieが受賞して嬉しい!」と、喜びに浸っている人も多いかもしれません。

大いに盛り上がりを見せたグラミー賞でしたが、音楽好きにはたまらないイベントがもう1つ!

スーパーボウルのハーフタイムショーです。

今年のアーティストはJennifer Lopez(ジェニファー ロペス)とShakira(シャキーラ)の出演が決定しています。

左:Shakira 右:Jennifer Lopez
JLoがShakiraよりも8歳年上です。最近急に老けましたが、かえってナチュラルかもしれません。

これまで絡みがなかった2大ラテン歌姫の共演に、世界中が注目しています。

発表された当時、彼女たちのヒット曲をまとめておきました!

ぜひ予習に使ってくださいね。↓

もう1人追加パフォーマーがいるそうですが、未だ発表されていません。

同じくラテンアーティストのRicki Martin(リッキー マーティン)ではないか?との噂もあるようですが、真相はまだ分かりません。

彼はゲイであることをカミングアウトし、夫と養子とともに幸せに暮らしています。彼が出演すれば、多くのLGBTQ+の人々に勇気を与えることになるでしょう。

今回は、「そもそもスーパーボウルの何とかってなに?」

「何のイベントなのか教えて!」という方にもわかりやすくお伝えしていきます!

2006年頃のShakiraとJLOです。若い。

なぜ凄い?

アメリカで人気のスポーツの1つ、アメリカンフットボール。

昨年のスーパーボウルより。

そのリーグであるNFL(ナショナル フットボール リーグ)が、1年に1度「Super Bowl(スーパーボウル)」という大会を開きます。

これは、その年の優勝チームを決める試合

選手たちは皆スーパーボウルの舞台を目指します。

アメリカ国民にとっては、1年に1度のお祭りのようなものなんだそうです。

試合の休憩時間、フィールドにステージが設置され行われるのがハーフタイムショーです。

持ち時間はたった12分〜17分

短時間で会場を盛り上げるために、派手な演出、ヒット曲、豪華なコラボレーションなど、そのアーティストのポテンシャルが全て詰め込まれるライブといっても過言ではありません。

Madonna(マドンナ)のパフォーマンスでは、プロジェクションマッピングを使った印象深いステージでした。

政治や宗教を越え、全ての人に平等なスポーツが行われる舞台ですから、

世界平和が謳われる感動的なフィナーレになることもしばしば。

「本当にこの後に試合やるの?」と思いたくなってしまいそうなレベルのものパフォーマンスもあります。

50周年記念のハーフタイムショーは、Coldplay(コールドプレイ)、Beyoncé(ビヨンセ )、Bruno Mars(ブルーノマーズ)の豪華すぎるステージに!歴史的なパフォーマンスとなりました。

スーパーボウルは、ハーフタイムショーがあることによって世界中から注目されるといっても良いでしょうね。

もはやアメリカ人だけのイベントとは言えません。

2017年はLady Gaga(レディ ガガ)でした。

ギャラはいくら?

これも有名な話の1つです。

世界をまたにかける大物アーティストのパフォーマンスなんて、一体いくら支払われるのか気になりますよね!

実は、例外無しで

全員ノーギャラ!

パフォーマンスをすれば数十億もらえるようなアーティストでも、0ドルです。

2016年のBeyoncéのパフォーマンスでは、Destiny’s Child(デスティニーズ チャイルド)の再結成ライブでしたが、もちろんノーギャラ!!

理由は、ハーフタイムショーの出演にそれほど価値があるからです。

人気だけでなく、実力がなければステージに立つことはできません。

限られた人だけがたどりつけるステージということです。

開催のきっかけは?

スーパーボウルのTV放送の平均視聴率は、常に40%以上。

50%を上回る年もあります。

それなら何もハーフタイムショーをやらなくても十分な気もしますよね。

終了後の優勝パレードも、かなり盛大に行われるようです。

なぜこのイベントが企画されるようになったんでしょうか?

実は、ハーフタイムの時間にトイレが混雑してしまうからなんだとか!

ドラマや映画を見てても、普通CM中にトイレに行きますよね。

それと同じことです。

その一方で、視聴率の低下も問題視されていました。

矛盾していますが、おそらくこちらが本当の理由でしょうね。

1980年代前半の平均視聴率は40%台後半でしたが、後半に入ると40%ほどになってしまいました。

十分取れているようにも思いますが、NFLとしては早めに手を打ちたかったのでしょうね。

それまでは、大学のマーチングバンドが出演することが多かったんです。

1991年に、ボーイズバンドのNew Kids On The Block(ニュー キッズ オン ザ ブロック)がキャスティングされましたが、視聴率は稼げなかったのでしょう。

NFLは1993年に本気を見せます。

出演したのはMichael Jackson(マイケル ジャクソン)!

ハーフタイムショー出演の価値や権威は、彼が180度変えたのです。

パフォーマンスについては、次回以降の記事で特集しますので、チェックしてみて下さいね!

これまでと変わることって?

例年のハーフタイムショーから変更されたことがあります。

ショーを企画するプロデューサーです。

今年は音楽レーベルの「Roc Nation(ロック ネイション)」と、

そのオーナーである大御所ラッパーのJAY Z(ジェイZ)!

Beyoncé(ビヨンセ)の夫としても有名です。

ワールズヒアの記事にも度々登場!

彼はアーティストですが、プロデューサーとしての力量もかなり評価されているため、期待が高まっています。

ですが、JAYが抜擢されたのには他にも理由が。

彼は以前、「誰かが膝をつくのは正義のためだ」と語ったことがありました。

それは一体何を意味しているのでしょうか?

この後を読んで頂ければ、その理由をお伝えできると思います。

見逃せない人種差別行為

「凄いパフォーマンスを企画するNFL凄い!」という賞賛を送りたいところですが、そうは行きません。

彼は、かつてサンフランシスコのチームに所属していたColin Kaepernick(コリン キャパニック)という選手です。

実は、あることがきっかけでチームをクビになり、NFLにも追放されてしまったのです。

その原因となった彼の行為がこちら↓

これは「Take a knee(テイク ア ニー) 」と呼ばれるポーズです。

黒人などの有色人種への差別行為への抗議を意味します。

きっかけは、2016年の警官による黒人射殺事件

Colinがきっかけで、NFLの試合での国会斉唱中にこのポーズをとることが一躍ムーヴメントとなりました。

すると、人種差別主義者であるDonald Trump(ドナルド トランプ)大統領が、不満を爆発。

NFL側に圧力がかけられたのか、国家斉唱中の「テイク ア ニー」は全面禁止されることに。

そしてColin選手は追放され、どのチームとも契約を結べないようになってしまいました。

その後、事件は更なる炎上をみせます。

NIKE(ナイキ)がColin選手を広告塔に起用したところ、

怒った保守派(トランプ氏の支持)の人々が、次々にNIKEのスニーカーを燃やすという行動に出ます。

当時日本のニュースでも少し取り上げられていたので、記憶に残っている方もいるかもしれません。

https://twitter.com/markhouse_tbfl/status/1037098010566701061?s=21

想定以上に広がってしまった「テイク ア ニー」問題。

活動家へと転身したColin氏は、2019年2月にNFLと和解しましたが、経緯や理由は明かされず終い。

「NFLは人種差別をする」というイメージも拭われていません。

アーティストにも飛び火

この騒動によって、ハーフタイムショーの出演をボイコットするアーティストが出ました。

Rihanna(リアーナ)です。

2019年は本当は彼女が出演する予定でした。

Colin氏がNFLと和解した今でも、

彼女の事務所のオーナーであるJAY Zがプロデューサーとなった今でも、

Rihannaは出演拒否の姿勢を貫いています。

一方で、2019年に出演することになってしまったMAROON5(マルーン5)と、Travis Scott(トラヴィス スコット)に批判が殺到。

さらに、彼らのヒット曲「Girls Like You(ガールズ ライク ユー)」のラップパートを担当したCardi B(カーディB)も、出演を断っていたことが明らかに。

抜擢にもかかわらず、反トランプを表明している彼女が意思を貫いたことに賞賛が集まりました。

SNSなどでのMAROON5叩きは、さらにエスカレート。

他に例を見ないほど凄まじいものでした。

彼らのパフォーマンスのクオリティも、さらに批判に拍車をかけてしまい、華々しい彼らのキャリアに深い傷がつく結果に。

新曲『Memories(メモリーズ)』の売れ行きも、さほど伸びていません。

日本人は関係ないと思ったあなた!

「人種差別って言っても、黒人の話でしょ?」

「日本人は関係ない」

そんな風に感じた人もいるかもしれません。

本当に無関係ですか?

日本人は差別を受けていませんか?

日本人は差別をしていませんか?

そんなことはないんです。

日本人は差別感情に鈍感です。

気づかれない間に差別を受けています。

欧米人が目を細める仕草、これはアジア人の目の細さを愚弄する意味が込められています。

モデルのGigi Hadid(ジジ ハディッド)は、この仕草をした過去のせいで、上海で開催のVictoria’s Secret(ヴィクトリアズ シークレット)のショーに出られなかったことも。

国技である相撲への冒涜行為とも受け取れますが、怒っていたのは日本人ではなく中国人です。

一方で、日本人が差別をすることもあります。

TV番組で日本人がブラックフェイス(黒塗り)をし、それがそのまま放送されるということもありました。

これはれっきとした差別行為です。

また、気安く「外人」と口にしている人がいませんか?

これは「外国人」の略ではなく、「よそ者」という差別用語です。

日本は先進国ですが、人種や性別の平等感に関しては、圧倒的に遅れをとっています。

ワールズヒアは、人種・性別の差別やヘイトに反対です。

スーパーボウルのハーフタイムショーは、世界中の人を楽しませてくれる一大イベント。

言語の異なる日本人であっても、素晴らしいステージに感動することができます。

ですが、単なる娯楽のコンテンツとしか見ないのは、安易な考えかもしれません。